水回り掃除のコツは、汚れを溜めこまないようにすることです。とくにキッチンやトイレなどは毎日使ううえ、使用回数も多いため、まとめ掃除になりがちという方もいるでしょう。水回りに溜まった汚れは、カビや水垢など落としづらい頑固汚れになってしまうので、こまめな掃除が大切です。
とはいえ、完璧な掃除を毎日するのは難しいでしょう。そこで本記事では、簡単にキレイになる掃除方法のポイントを紹介します。
水回りは場所ごとに掃除をする
水回りをキレイに保つためには、場所ごとの掃除が大切です。
水回りを大きく分類すると、キッチンシンク・洗面台・お風呂場・トイレの4ヵ所で、すべてに共通するのが水垢のつきやすさ。しかも、それぞれの場所で付く汚れや部品の素材が異なるので、まとめて掃除しようとすると多くの掃除用具や洗剤が必要で、手間も時間もかかります。
1ヵ所ずつ掃除するのは大変だと思うかもしれません。それぞれの場所で、毎日の「ついで掃除」を習慣にすることが大切です。
キッチンシンクはリセット掃除でキレイを保つ
キッチンシンクは水垢だけでなく、食べ物に含まれる糖分や油分なども付着するので、毎日の掃除が理想です。
ここでは、毎日の洗い物のついでにできるリセット掃除を紹介します。
1. リセット掃除のやり方をご紹介
リセット掃除といっても、特別なものを用意する必要はありません。掃除用のスポンジに食器用中性洗剤をつけ、シンクや蛇口、蛇口周りを洗うだけです。
プラスαでおすすめなのは、シンクだけでなく作業台からコンロ、五徳まで洗うこと。すべてを洗剤の泡で洗っておけば油汚れもキレイに落せるので、常に清潔な状態でキッチンを使えます。
シンク内の泡は水でしっかり洗い流し、水が流せない部分は布巾を使って綺麗に拭き取りましょう。最後に全体を乾拭きすれば完了です。
2. 週に1度はクレンザーで汚れを根こそぎ落とす!
リセット掃除をすると汚れを落せるのですが、シンク内にはいろいろな成分の汚れが付着してしまうため、どうしても蓄積してしまいます。これがシンクのくすみや黒ずみを引き起こす要因となるので、週に1度はクレンザーを使って掃除をしましょう。
ビニール手袋をして、クレンザーを取ったら手のひらでシンク内や蛇口を軽く擦り洗いしてください。擦っていると、徐々に黒ずみが落ちてきてクレンザーが黒くなり、シンク内が滑らかになってきます。
最後にスポンジでクレンザーを洗い流すと、くすみや水垢が取れて、水はじきのよいシンクになります。
洗面台は朝一で拭き上げ掃除
洗面台は、歯磨きや洗顔の飛沫が飛んで石鹸カスが付いたり、化粧品の汚れなどが付着したりします。もちろん水垢も付きますし、蛇口周りはカビが発生しやすいので、掃除をしないと不衛生な状態に
一般的に洗面台は陶器で出来ているため、汚れが蓄積すると落としにくくなってしまいます。アルカリ性洗剤のスプレーとスポンジで、こまめに掃除しましょう。時間がなくて掃除ができないときは、タオルで汚れを拭き取っておくだけでもOKです。汚れの付着防止になります。
1. 毎日掃除はメラミンスポンジがおすすめ
洗面台の掃除は、メラミンスポンジを使うと簡単です。メラミンスポンジは表面にこびりついた汚れをこそげ落とせるので、カルキ汚れや石鹸カスもすっきり落せますし、出来たばかりのカビであれば擦るだけで落ちます。
掃除のタイミングはいつでもよいのですが、洗面後にメラミンで洗面台全体を擦って水で流し、最後に使い終わったタオルでしっかり拭き上げるという流れであれば、毎日の習慣にしやすいでしょう。
2. クエン酸や重曹で排水口の汚れもすっきり!
汚れや髪の毛などが流れる排水口は、洗面台の場合は常にオープンになっているので、定期的に掃除をして嫌なニオイが発生しないようにしましょう。
重曹を排水口の中と洗面台に振りかけたら、同じ量のクエン酸の粉を振りかけます。そこに水を少しずつかけて泡立たせたら、10〜20分ほど放置。汚れが浮いてくるので、使い古しのスポンジで擦りながら洗い流してください。
3. 気になる水垢汚れはクエン酸スプレーを使う
蛇口や鏡などに水垢汚れが目立つ場合は、クエン酸スプレーを吹きかけて、キッチンペーパーで磨くとピカピカになります。
放置しすぎてスプレーだけで落ちないという場合は、キッチンペーパーを汚れ部分に貼り付けてクエン酸スプレーを吹き付け、その上からサランラップで包んでしばらく放置してください。そのあと、メラミンスポンジで擦りながら水を流せば、気になる水垢もすっきり落せます。
お風呂場はカビを防ぐ掃除が重要!
お風呂場の汚れは、シャンプーやボディソープなどの残りカスや皮脂汚れ、水垢などいろいろな種類があるので、こまめな掃除が必要です。
また、湿度が高い状態が長く続く場所なので、カビにも注意しなくてはいけません。日々のお掃除に加え、週に1回は小物類もしっかり洗ってキレイにしておくことが需要です。
1. 毎日の掃除はお風呂場専用洗剤を活用
浴室にはあらゆるタイプの汚れが付着します。水垢ならクエン酸、皮脂などタンパク質汚れには重曹、カビには漂白剤と、洗剤を使い分けなくてはいけません。
ですが、毎日のお掃除で洗剤を使い分けるのは大変なので、お風呂場専用の洗剤を使うのがおすすめです。専用洗剤であれば、さまざまな汚れに対応する洗浄成分が入っており、こまめな掃除で汚れの付着を防げます。
汚れは温まっていると緩んで落ちやすいので、出来れば入浴後に浴室全体と浴槽に洗剤をスプレーして、スポンジで一気に汚れを落としましょう。
入浴後の掃除に抵抗がある場合は、熱めのシャワーを浴室全体にかけて温めてから掃除をすると簡単に汚れを落せます。
2. 週に1回は小物類もしっかりお掃除
洗面器やお風呂カバー、イスなどの小物類にも汚れがついているので、週に1回は掃除をするのがベストです。
カップ1杯の重曹を残り湯に溶かしたら、小物類を入れて一晩つけ置きします。翌日、軽く擦り洗いをすればピカピカになりますし、カビの発生も防げます。
排水口の掃除は漂白剤を活用!
排水口は、汚れを溜め込むとヘドロが付着してしまうので、2〜3日に1回はしっかり汚れを取り除きましょう。
歯ブラシなどで髪の毛の汚れを取り除いたら、ブラシで編み目の部分や周りをしっかり擦ります。カビが発生している場合は、擦り洗いのあとで塩素系の漂白剤を振りかけ、20〜30分ほど放置してください。その後、再度歯ブラシで擦って汚れを落としましょう。
3. お風呂場の水気はこまめに取り除く
お風呂場はどんなに掃除をしても、細かい部分に水気が残ってしまっているとカビが発生します。カビは胞子がほかの部分に付着し広がってしまいますから、こまめに水気を取り除くことも重要です。
入浴後に使ったバスタオルで拭き上げたり、出来るだけ換気をしたりしてしっかり水気を取り除き、乾燥させることを心がけましょう。
トイレはスポット掃除で清潔に!
トイレは、ほかの水回りよりは汚れの種類が少ないものの、尿が飛び散るためしっかり掃除をしないと厄介な尿石が付着してしまいます。トイレはスペースが限られているぶん掃除がしやすいともいえます。スポット掃除で清潔な状態を保ちましょう。
1. 便器周りと床と壁は一気に拭き掃除
便器や床は、トイレ用スプレーで一気に拭き掃除をしてしまいましょう。
トイレ用スプレーを床と便器に吹き付けたら、トイレットペーパーで壁から拭いて、壁を拭き終わったら終わったら床も拭いていきます。床を拭き終わったら、新しいトイレットペーパーで便器の外側や裏側、蓋、タンクなどを全面的に拭き上げて、もう一度新しいトイレットペーパーで床と便器を拭きましょう。
1日1回でも尿汚れをしっかり拭き取っておくと、汚れの付着はもちろん、ニオイの発生も防げます。
2. 便器の内側は放置掃除でOK
便器の内側はもっとも尿石が付きやすいので、専用クリーナーをしっかり塗って、トイレブラシで全体に塗り広げます。そのまま放置しておくと尿汚れが緩んでいくので、流すだけで綺麗になります。
便器内は、目に見えなくても汚れています。汚れがこびりつかないうちに、専用クリーナーで簡単に掃除をしておきましょう。
3. 水回りは拭き取るだけでも掃除になる!
水回りの簡単な掃除は毎日やるのがベストです。しかし、仕事などで忙しくて毎日は無理という方もいるでしょう。ですが、水回りは拭き取るだけで水垢やカビの発生を防げます。
洗剤を使った掃除は難しくても、キッチンペーパーなど使い捨てのものであれば拭き掃除は簡単です。水回りに常備しておくとよいでしょう。
定期的に掃除業者に頼むことで汚れ防止!
水回りはどんなに掃除をしていても、細かい隙間に残った水分がカビを発生させたり、目では見えない石鹸カスや皮脂汚れなどが付着してしまったりするので、自分では落せない汚れも出てきます。こういった汚れが蓄積すると、素材自体が傷んでしまったり変色したりしますし、自分で無理に落とそうとすると傷つけてしまうこともあります。
そんなときは無理をせず、掃除業者に相談しましょう。定期的にプロに掃除をしてもらえば、毎日の掃除だけでキレイな状態を維持できますし、自分で掃除をするのも楽になります。
株式会社エースでは、洗面台やシンクなど、ご家庭の水回りを徹底的に洗浄いたします。トイレやお風呂の詰まりなどにも対処可能です。
水回りはこまめな掃除とプロの技術でピカピカに!
水回りは、ちょっと掃除をさぼるとすぐに汚れてしまいます。料理や洗顔の際にネガティブな気持ちにならないためにも、場所ごとにポイントを押さえたこまめな掃除を心がけましょう。
水回り掃除のコツは毎日の「ついで掃除」。使うついでに掃除をして、すっきり快適な毎日を送ってください。
忙しかったり掃除が苦手だったりして、自分でカバー出来ない部分があれば、プロに相談するのもおすすめです。