「水を流そうと思ったら流れない!」「トイレが詰まって水位が上がっている!」
そんな状況下にあるのなら、すぐに詰まり解消のステップを踏まなければいけません。
軽度の詰まりであれば、ご自身で詰まりを解決することも可能です。
ここでは、トイレが詰まる時の症状とその対処法について詳しく解説しています。
トイレが詰まる時の症状
トイレが詰まった時の症状は、主に「水位が高くなる」「異音がする」「タンクからの水流が少ない」の3つです。
もしも下記のような症状が出たら、早急に詰まりの除去作業を行ってください。
水位が高くなる
「水を流した直後は水位が高いけど、5~10分すると水位がすーっと低くなる」というのは、トイレの詰まりで多い症状です。
下水が流れていく排水管に異物が詰まって水の流れを止めている可能性が大。
時間が経てば水位は低くなりますが、放置していると急にトイレが流れなくなる・流した水が溢れてくるなどのトラブルに発展します。
水位が下がらないときは、早めに対処してください。
異音がする
トイレを流した後に「ゴポゴポ」と異音がする場合も、トイレが詰まっている可能性があります。
異音がしながらも水が流れている場合は、完璧に詰まっているわけではありませんが、放置しておくと急に水が流れなくなったりします。
後に紹介する方法で対処してみてください。
タンクからの水流が少ない
トイレのタンクからの水が少ないといった症状が出てしまうと、排泄物がしっかりと流れなくなってしまいます。
この状態で放置してしまうと、排水管の途中でトイレットペーパーや便が詰まって水が流れなくなってしまうため、こちらも早急に対応が必要です。
トイレの詰まりの主な原因
トイレの詰まりの主な原因は、「紙や便など排泄時に流したのもが詰まっている」「水に溶けないものが詰まっている」「水流が弱い」などです。
紙や便などが詰まっている
大量に紙や便を流した場合、便器の排水路に引っかかって詰まりが発生します。
この場合は自分で直せる可能性がありますが、排水管自体の問題である場合は、業者に依頼する必要があります。
水に溶けないものが詰まっている
水に溶けないもの、例えば、歯ブラシやメガネなどが排水管や排水路を塞いでいる場合があります。
ただし、この場合は必ずしもトイレが詰まるわけではありません。
小さい異物であれば、どこにも引っかからずに下水道に流れていく場合もあります。
水流が弱くてトイレが詰まっている
トイレのタンク内には、紙や便を流すのに適した量の水が溜まるようになっています。
しかし、部品の故障などによって、タンク内の水の量が減る場合も。
タンク内に溜まる水が減ると、しっかり流せなくなって詰まりが起こってしまいます。
トイレの詰まりの直し方
ここからは、上記でご紹介したような症状をご自身で直す方法をご紹介します。
主な方法は、「バケツと水で詰まりを直す」「お湯で詰まりを直す」「ラバーカップで詰まりを直す」「真空式パイプクリーナーで詰まりを直す」の4つです。
「酢と重曹で直す」といった方法も広く紹介されていますが、酢と重曹を混ぜると炭酸ガスが発生し水が溢れ出てしまうことがあるので、あまりおすすめできません。
強い薬剤を使う方法も、万が一皮膚についてしまった場合は危険ですし、詰まっているものによっては効かない場合があるため、基本的には「バケツと水で詰まりを直す」「お湯で詰まりを直す」「ラバーカップで詰まりを直す」「真空式パイプクリーナーで詰まりを直す」の4つで対応するようにしましょう。
バケツと水で詰まりを直す
まずは、バケツと水で詰まりを直す方法です。
便器の排水口に向けて水を流し込むことで生まれる水圧によって、詰まりを解消します。
やり方はいたって簡単です。
1.バケツで水を流す
少し高めの位置から排水口に向かってバケツの水を流し入れます。
この時、一度に大量の水を流し込むのではなく、3回ほどに分けて水を流し込んでください。溢れないように注意が必要です。
2.何回も繰り返す
スムーズに排水されたら、水位が正常になるまで、上記を数回繰り返して作業完了です。
お湯で詰まりを直す
トイレットペーパーのように、水に溶けるものが詰まっている場合に有効です。
ただし、熱湯は厳禁。トイレが破損してしまう可能性があるため、40~60℃のお湯を流すようにしてください。
1.バケツでお湯を流す
便器の排水口に向けて、バケツでお湯を流し入れてください。
水の時と同様に、いっぺんに多くのお湯を流しいれるのではなく、数回に分けて流し入れるようにしましょう。
2.様子を見てバケツで水を流す
数回お湯を流し入れたら1時間ほど様子を見て、その後、バケツで水を流し入れます。
スムーズに排水され、水位が正常に保たれるようになったら完了です。
ラバーカップで詰まりを直す
トイレの詰まりの解消法としてもっとも一般的なのが、ラバーカップを使用する方法です。
軽度の詰まりならラバーカップで十分に解消できる可能性があるので、ひとつ持っておくと安心です。
1.便器の水位を確認する
便器の水位が高い状態でラバーカップを入れると、水が溢れてしまう可能性があります。
まずは灯油ポンプなどを使って水位を便器の上面から10センチ程度低くなるようにしましょう。
逆に、水が少なくてもラバーカップが十分に機能しませんので、水位が低い場合はバケツで水を足してください。
2.ビニールシートで便器を覆う
便器周辺に汚水が飛び散るのを防ぐために、ビニールシードで便器を覆ってください。
ビニールシートの中心に穴をあけ、ラバーカップの柄を通しましょう。
3.ラバーカップを排水口に押し込む
便器の排水口にラバーカップをゆっくり押し入れて密着させたら、勢いよく引っ張り上げてください。
スムーズに排水されるようになるまで、この作業を繰り返し行います。
4.バケツで水を流す
詰まりが解消されたようであれば、バケツでゆっくり水を流し込み、排水の最終チェックを行います。
この時、タンクの水を流してはいけません。タンクからの水だと水量が調節できないため、仮に詰まりが解消されていなかった場合は水が溢れてしまいます。
必ずバケツから水を流すようにしましょう。
水が正常に流れるようであれば、作業は完了です。
真空式パイプクリーナーで詰まりを直す
真空式パイプクリーナーとは、ラバーカップよりも強力な吸引力を持っている器具です。
吸引カップにポンプがついており、強い吸引力と圧力で詰まりを解消します。
1.便器の水位を確認する
便器の水位を確認します。
水位はラバーカップを使用する時と同程度の水位にしてください。
2.真空式パイプクリーナーを排水口に押し込む
便器の中に入れる前に空中でパイプクリーナーのハンドルを押しておき、隙間ができないように排水口にカップを密着させてください。
その後、ハンドルを勢いよく引きます。
3.数回繰り返す
一度で詰まり直らない場合は、上記の作業を数回繰り返します。
水の中でハンドルを押すと水がはねるので、ハンドルを押すときは水の外に出してゆっくり押すようにしてください。
正常に排水されるようになったら、作業完了です。
適切な対応をしてトイレのトラブルを解決しよう!
トイレは日常生活で欠かせないものですから、壊れてもそのままというわけにはいきません。
ただ、焦って何度もタンクの水を流すなどして無理に解決しようすると、悪化のリスクを伴います。
今回ご紹介した解決方法を慎重に実行すれば自力で解決できる可能性はありますが、水回りのことですので、いくら対応しても回復の兆しが見られない場合は、専門業者に依頼するようにしましょう。