キッチンやお風呂場、洗面台、洗濯機、トイレの排水管など、水回りのトラブルが起きる可能性がある場所はいくつもあります。いずれも日常的に使用する場所なだけに、トラブルが起こると困ったことになるでしょう。水回りの排水管に起きやすいつまりの原因を知っておくと、いざというときに素早く解決策をとることができます。

キッチンの排水管のつまりの原因と対策

キッチンの排水管は、毎日こまめに掃除をしていてもすぐにつまりやすいのが困ったところです。それもそのはず、キッチンの排水管に流れるものはつまりやすいものが多いのです。

原因

キッチンの排水管には、水だけでなく食材の切りカスや油汚れ、洗剤など様々なものが流れていきます。植物性のものだけでなく、油汚れを流すことも多く、混合した汚れが混ざり合ってこびりついてしまうことも多々あります。特に排水管をつまらせる原因となりやすいのが、油汚れです。油は料理には欠かせませんが、粘度の高さが排水管の側面へのへばりつきにつながります。その汚れがさらに食べ物のカスなどの流れを食い止め、細かな汚れが着実に堆積していくのです。時間をかけて汚れがたまっていくことから、汚れの質が悪化してしまいやすいのも問題です。

対策

キッチンの排水管がつまったら、まずはお湯を注いでみましょう。お湯の温度は40~60度が最適で、排水管に直接流すのが効果的です。また、一気に勢いよく流すのではなく、少しずつお湯をたらしたほうが汚れがふやけやすくなります。分解された汚れが自然にはがれ落ちればよいのですが、なかなか汚れが流れていかないようであれば、排水溝にフタをしてシンクの7割くらいまでお湯をためてみる方法もあります。しばらくお湯をためたら、一気にお湯を流しましょう。

お風呂場の排水管のつまりの原因と対策

お風呂場の排水管には、石鹸やシャンプー、人のアカなどの汚れ、髪の毛などのとけにくい物がつまりやすいのが特徴です。市販の薬剤を使う方法もありますが、その場合は必ず窓を開けるなどの注意が必要です。

原因

お風呂場の排水管につまるものとして最も多いのは、毛髪類です。特に髪の長い人が使用している場合は、絡み合った毛髪がさらに他の汚れを寄せ集め、完全に排水溝がふさがってしまうこともあります。石けんカスや皮脂、アカなどの汚れもつまりの原因です。

対策

まずは、ネットなどを排水口にセットして汚れが流れ落ちるのを防ぐようにしましょう。それでも細かな汚れがすり抜けて流れてしまいますが、何もせずに汚れを流すよりは最小限に食い止めることができます。お風呂場の排水管がつまってしまうと、浴槽にお湯をためて抜くときに水が逆流してしまうことがあります。きれいな水ならよいものの、排水管から汚れが混ざった水が逆流してくるため、洗い場がヘドロでいっぱいに満たされたような状態になりかねません。髪の毛はこまめに直接取り除くようにし、定期的に洗浄剤で掃除をする習慣を持つことも有効です。

洗面台の排水管のつまりの原因と対策

意外に盲点となりやすいのが、洗面台の排水管のつまりです。お風呂場の排水管ほどにはつまりが気になりにくい場所ですが、流れるものはほとんどお風呂場と同様です。

原因

髪の毛などの毛髪をはじめ、ヒゲそりをしたときの細かな毛髪、石けんなどの汚れが主な原因です。ときには、その他の小さな固形物をうっかり落としてしまうこともあるでしょう。大切なものでなければ、そのまま水で流そうとしてしまうこともあるかもしれません。つまりの原因となりますから、落としたものは必ず拾うようにすることをおすすめします。

対策

固形物を落としたときは、すぐに拾う習慣をつけるようにしましょう。直接取り除けないものは、とかす方法が効果的です。重曹やお酢、パイプクリーナーなどを用いてとかすことができれば、早めに対処できるでしょう。市販の化学薬品を使うときには、必ず換気をよくするようにして、一酸化炭素中毒に注意してください。

洗濯機の排水管のつまりの原因と対策

洗濯機の排水管には、洗濯物の汚れと洗剤のカスがつまりやすくなります。

原因

洗濯機には、洗剤と汚れものを入れてスイッチオンします。毎回確実に汚れたものを選択するわけですから、排水管に汚れがたまるのは当然です。洗剤もカスとなって少しずつ堆積していくことから、定期的にメンテナンスをおこなわない限りは排水管のつまりとなってしまう可能性が高くなります。ときには、こうした汚れが排水管の中でカビとなってしまうこともあります。悪臭が発生したり、排水管のつまりからホースが破れて水漏れが起きてしまうこともあるため、注意しましょう。

対策

洗濯機の排水管を清掃する前に、まずはフィルターをきれいにして洗濯に供えましょう。フィルターをつけておくかどうか、きれいにしておくかどうかで洗濯物から出てくる汚れの吸着率が違ってきます。次に、可能であれば排水ホースを取り外して中を洗っておきましょう。排水溝の掃除もしておくと、悪臭などを断つことができます。

トイレの排水管のつまりの原因と対策

トイレには、基本的にトイレットペーパーと排泄物しか流すことができません。これらの流してもよいものでも、ときにはつまりが発生してしまうことがあるのです。

原因

トイレの排水管のつまりで多いケースは、トイレットペーパーです。排泄物がつまることもありますが、これらは基本的には流してもよいものです。流してはいけないもの、吐しゃ物やペットのトイレ用砂、ティッシュペーパー、スマートフォン、おもちゃ、文房具などを流してしまった場合は、特に事態が深刻になります。固形物以外では、排水管でとけ残ったものがつまるのが問題です。ラバーカップで対処できない場合は、お湯を流すなどの対処法もありますが、早い段階で専門業者に相談するのも事態を悪化させずに済みます。

・対策
トイレのつまりを自力で解決する方法としては、お湯や水を流す、重曹を流す、ラバーカップを使うなどがあります。試す順番としては、お湯か水、次に重曹、最後にラバーカップがよいでしょう。あらかじめ便器の中の水を取り除いておき、水やお湯を流すことでつまったものが流れていくことがあります。お湯を使うときには、50~60度の温度にするようにしてください。熱すぎると、便器が割れてしまう恐れがあります。

ラバーカップを使うときには、正しい使い方ができているかどうかを見直してみましょう。押すだけではつまりが解消せず、ゆっくり押し込んでから引き抜くようにするのがコツです。汚れが散らばってしまう心配もありますから、事前に新聞紙やビニールシートなどで周囲をカバーしておくようにしましょう。

どうしても自力で解決できない場合は、状況を悪化させないためにも専門業者に相談してみてください。思ったより安価に修理してくれる業者もあり、これ以上の被害を食い止めることも可能です。あまりにもつまりが頻発するときには、排水管自体を取り替えなければならないこともあるでしょう。その場合でも、素人には判断がつきません。平均的には、排水管の寿命は10~15年といわれています。そのくらい使用している場合は取り替えどきかもしれませんし、使い方によってはもっと短い期間でも寿命が来ることもあります。

水回りは、毎日使う場所です。家族が多ければ、それだけ使用頻度も高くなり、排水管の寿命も平均より短くなる可能性があります。こまめにメンテナンスをすることで排水管を長持ちさせることも可能ですから、つまりが発生する前でもメンテナンスを業者に依頼してみてはいかがでしょうか。