日常生活にトラブルはつきものですが、特に困るのは水回りのトラブルではないでしょうか。台所やお風呂、トイレなどに水を供給する水道管が故障してしまうと、水回りの設備が使えなくなってしまうだけでなく、高額の水道代が請求されることもあります。

そこで、水道管の故障の原因や故障したときの対処法について見ていきましょう。故障したときの対処法を知っておくと、被害を最小限に抑えることができます。加えて水道管が故障しないためにどんなことができるかについても考えます。

水道管の故障の原因は大きく分けて3つある

水道管の故障の原因は大きく分けると3つあります。1つ目は水道管の経年劣化、2つ目は水道管の凍結、3つ目は地震時の衝撃です。

水道管の寿命は10年から15年

もっともよく見られる水道管の故障の原因は水道管の経年劣化でしょう。水道管は地中に埋まっているため、むき出しの状態よりも寿命が伸びているとはいえ、やはり寿命があります。

一般的には、水道管の寿命はおおよそ10年から15年といわれています。もちろん使われている材料や太さ、環境によって、これよりも早く水道管が故障することもあれば、もっと長く持つこともあるでしょう。

特に心当たりがないのに水道代が高くなった場合には、水道管が故障している恐れがあります。業者に頼んで水漏れしていないかチェックしてもらうようにしましょう。寿命が来る前に水道管を新しいものに交換するのも1つの手です。

寒冷地では凍結による水道管の破裂に注意

寒冷地では特に水道管の凍結に注意が必要です。水は凍ると体積が増えるため、水道管が膨張して破裂してしまう恐れがあります。水道管自体が無事でも、水道管の接続部分が破損して水漏れを起こすことも珍しくありません。

一般的に水道管はマイナス4度で凍結するといわれています。ただし水道管が設置されている場所によってはマイナス2度程度でも凍結することもあるので、寒冷地にお住まいの方や冬の冷え込みがきついと感じたときには対策を講じる必要があるでしょう。

地震の衝撃で劣化が早まることも

日本は地震大国であるため、大小数多くの地震が起こります。この地震によっても水道管は故障してしまうことがあるのです。地震では強い引っ張り力やせん断力がかかります。もともと劣化して弱くなっていた水道管であれば引っ張りやせん断によって容易に壊れてしまうでしょう。

まだ新しく丈夫な水道管であっても地震でダメージを受ければ劣化が早まり故障しやすくなってしまうこともあります。

故障したときの対処法

水道管故障の対処法

水道管の劣化や凍結などが発生してしまったときには、慌てず対処することが重要です。最終的には専門の業者に依頼して修理する必要があるかもしれませんが、とりあえず応急処置をしておくとよいでしょう。

水道管故障時にはとりあえず応急処置を

水道管が破裂している可能性が高い、または見える部分で水が漏れているという場合には、応急処置を行う必要があります。

まず何よりも、水の元栓を閉めましょう。これで水の供給を止めて水漏れをとりあえず防げます。

ただし水道管内に溜まっている水は漏れ続けるので、目に見える部分で水が漏れている場合には配管補修用のテープを巻いておくとよいでしょう。

水道管の修理はすぐに業者に依頼するべき

応急処置を講じたなら、できるだけ早く業者に修理を依頼するようにします。

特に地中に埋められている水道管から水漏れを起こしている場合、自分で修理しようとすると逆に水道管を傷めてしまう恐れもあります。被害を拡大しないためにも、専門の知識や専用の道具を持っている業者に依頼するのがベストです。

一戸建てに住んでいる方はどの業者に依頼してもよいですが、マンションに住んでいる場合には、管理組合に連絡すると管理組合から業者を手配してくれることもあります。業者に依頼した後は、市の水道局に連絡を入れましょう。

水道管の修理にかかる費用は3万円前後

水道管の修理を業者に依頼すると、当然修理費用がかかります。水道管の故障は突然起こるので、思いがけない出費となってしまうことでしょう。水道管の修理にどのくらいの費用がかかるのか、ある程度知っておくことは重要です。

もし水道管の故障が屋内で発生している場合、水漏れしている場所を探す手間がないので2万円前後の修理費用となります。一方で床下や屋外で埋設されている水道管の故障の場合には、やや修理費用が高くなり、3万円から5万円程度かかることも珍しくありません。

加えて壁の中の水道管が壊れてしまった場合には、壁を壊して水道管を修理し、さらに壁を元どおりに直す必要が生じるので余計な費用が発生します。

故障しないための対処法

故障しないための対処法

水道管が故障してしまった場合は迅速な対応が必要になりますが、故障しないようにする対策を講じたほうがずっと経済的です。水道管をできるだけ長く使い続けるためにどんなことができるのかを見ていきましょう。

冬場は水抜きをすると水道管の故障を防げる

水道管の故障を防ぐ方法はいくつかありますが、その中でも重要なのが水抜きをすることです。特に寒冷地にお住まいの方、さらに冬の冷え込みが厳しい時期には水抜きが効果的です。

水道管内に水が残っていると凍結による膨張で水道管が損傷します。そのため、水道の元栓を閉めて室内の蛇口を開け、水道管内から水を抜いておくと凍結による水道管の故障を防げるのです。

水道管がむき出しになっている部分では、保温材で水道管を覆うことでも凍結を防げるでしょう。

水道管の洗浄を定期的に行うのも効果的

水道管のメンテナンスで効果的な別の方法が、水道管の洗浄です。3年に1回程度は業者に依頼し、水道管内の洗浄を行ってもらいましょう。

水道管故障の主な原因の1つである劣化は、水道管内のサビによって引き起こされます。そのため定期的に洗浄することで、水道管の寿命を延ばせるのです。

専用の装置を使って水道管内の洗浄を行っておけば、普段口にする飲料水もきれいな状態を保てます。水道管内の洗浄は、水道管の交換よりもはるかに低コストで行えるので、水道管が故障する前に定期的にメンテナンスしてもらうようにしましょう。

水道管のメンテナンス・修理は迅速に

水道管が故障してしまうと、水道代がいきなり跳ね上がったり、水道が使えなくなってしまったりと大きなトラブルのもとになります。こうしたトラブルを防ぐために、水道管のメンテナンスを怠らないようにしたいものです。

それでも水道管を数十年間使い続けると故障することがあるので、修理依頼も迅速に行いましょう。水道管の故障は、放っておいてよくなることは絶対にないので、すぐに対処する必要があります。少しでもダメージを少なくするために、おかしいなと思ったらためらわずに業者に依頼するようにしましょう。
水道管故障の対処法